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多古光湿原とは

 多古光湿原のある横芝光町や多古町は緑豊かな自然に恵まれています。特に多古光湿原は24ha(東京ドーム5.1個分)の広さがあり、多様な植物相と優れた内容を持つ千葉県第1級の湿原です。

湿原の成り立ち

 地球規模の地殻・気象変動を経て現在の千葉県の陸地の原型が作られたのは、今から5万年前頃とされています。それまで湾口を鹿島の方に向けた古東京湾という内海は広大な湿地を伴う陸地となりました。
 その後、寒冷化に向かい最終氷期のウルム氷期がおとずれます。最も寒冷な時期は1万8000年前頃で、その後は次第に回復に向かいましたが、8000年前頃には再び寒冷な時期が訪れます。そして6000年前頃には急激に温暖化します。地球規模の温暖化により極地方の氷が溶け、海面の上昇により海岸線が内陸に入りました。縄文時代前期のこのような海面上昇を「縄文海進」と呼んでいます。この時代の多古光湿原は浅い海底にあり、谷は周囲からの土砂によって埋められ、縄文海進後は海退が起こって低い平野や湿地が生まれました。この過程でできあがった平野や湿地は沖積地と呼ばれています。
 多古光湿原はこのような沖積地として誕生しました。そして3500〜3000年前の弥生時代には小規模な氷期とも思われるやや寒冷な時代がやってきます。これ以降も小さな気候変動は繰り返されます。
 寒冷地を本拠とするムジナスゲやヌマクロボスゲ、エゾツリスゲなどが北方から南下し、沖積地として誕生した多古光湿原に定着したのは縄文時代後期から弥生時代と推定されます。オオクグは縄文海進時代の頃から生育していたと考えられています。

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