乾草沼など

 明治18年に陸軍が作った地図によれば、九十九里浜に沿っていくつもの湖があったことがわかります。そのうちの一つが乾草沼で、縄文海進後に海岸が後退した時にできたとされていて、その成り立ちから「海跡湖」と呼ばれています。栗山川中流域に見られる湿原と植物相も似ていて、姉妹湿原とも考えられます。乾草沼は多くのトンボが見られることでも有名で、神奈川県などの遠方からも写真を撮影しに来る方もいます。近年周囲に太陽光パネルの設置が行われていて、開発によって自然が失われるのではないかと心配されています。
 乾草沼の他にも栗山川河川敷や栗山川支流の河川のそばでは貴重な植物が多く見ることができ、開発などによって絶滅しないようにしていきたいと思います。

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