ノハナショウブ

Iris ensata var. spontanea

アヤメ科 県重要保護

 湿地に生える多年草です。身近に見る花菖蒲の原種で、カキツバタによく似ていますが、葉の中脈が太くて目立つこと、カキツバタに比べて内花被片が短く、外花被片(前面に垂れ下がった花びら)の中央部に黄色の斑紋があることで区別できます。横芝光町の栗山川河川敷の一部や乾草沼にも点在します。湿原内には多くの個体があり、茎は人の背丈に近い高さです。園芸品種の花菖蒲に劣らない深い趣と清楚な気品があります。湿地の改変と減少に伴い各地で急減しています。北海道〜九州、朝鮮、中国に分布します。

Copyright(C)多古光湿原保全会