ムジナクグ

Carex ×takoensis

カヤツリグサ科 県保護参考

 多古光湿原で1990年に本会の谷城勝弘顧問(理学博士)により発見され、調査研究後、世界初と認められ1995年発表の論文で新たに名前がつけられました。「takoensis」は「多古町産の」と言う意味です。山地の湿原に生育するムジナスゲと汽水域に生育するオオクグの交雑種で、縄文海進や寒冷気を経験した郷土の生き証人とも言えます。種子はほとんど結実しませんので湿原に生育する株は全て根茎を伸ばして増えたクローンと考えられます。

Copyright(C)多古光湿原保全会