アヤメの仲間では最も水分が多い場所に生育する植物で、内花被片が細く直立し、外花被片(前面に垂れ下がった花びら)の中央部に白色の斑紋があります。葉の中脈は目立ちません。古来より園芸品種も多く作られ、尾形光琳の屏風図など、美術品にも多く見られます。多古光湿原のものは勿論原種で、湿原内に数株存在しますが、昔は田の畦道などにも自生していたようです。北海道〜九州、朝鮮、中国、東シベリアに分布します。